ユーフォルビア・モナデニウム サイケデリックの特徴と増やし方

挿し木のやり方

近年、モナデニウム属が近縁種であるユーフォルビア属に変更になったようです。

そういう事なので、タイトルにはあえてユーフォルビアも入れさせていただきました。

これまで6年ほどモナデニウムを育ててきましたが、他の多肉植物に比べて育てやすく増やしやすいと感じています。

ここではモナデニウムの中でも好き嫌いが分かれそうなサイケデリックの特徴と増やし方を画像を交えて説明したいと思います。

モナデニウム・サイケデリックの特徴

モナデニウム・サイケデリックの特徴

多肉質のユーフォルビアの種類(モナデニウム属と統合される以前)は800~1000種類と言われていました。

モナデニウムはユーフォルビア(統合以前)に比べて少なく、約80種類と言われていて流通も少ないですが、モナデニウムの中でもサイケデリックはあまり見ない品種です。

統合されたとは言え、名札にはモナデニウムも書いた方がいいですね。

マリリンはユーフォルビアとは区別したいのでしっかり書いています。

モナデニウム独特な花

ところで、個人的にユーフォルビアとモナデニウムの一番の違いは花だと思います。

モナデニウムとユーフォルビアの花の比較

モナデニウムとユーフォルビアの花の比較

モナデニウム サイケデリックの花

モナデニウム サイケデリックの花

モナデニウムの花は明らかにユーフォルビアの花と違います。蕾なのか?花なのか分からないような小さな花を咲かせます。花の色は(赤、ピンク、白など)があります。           それに対しユーフォルビアは(赤、ピンク、黄色、白、緑色など)の小さな可愛い花を咲かせます。
モナデニウムは草姿が多種多様で、一緒に並べてみると「ほんとに同じ属?」って思うような品種が沢山ありますが、花を見れば「あ、やっぱりモナデニウムだ」ってことになります。
それほど特徴的な形の花を咲かせます。(上の花画像を参考にしてください)

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サイケな幹の模様

モナデニウムサイケデリックの一番のインパクトはズバリ幹の模様です。

幹の模様のインパクト

幹の模様のインパクト

サイケですよね!

人によってグロテスクに感じたり、美しいと感じたりさまざまだと思いますが・・・

サイケデリックという名前が付いたのもうなずけるのではないでしょうか?

新芽は比較的上の画像のように濃い色をしていますが、成長とともに若干薄くなります。

私も最初は虫を連想させるようでグロいと思っていましたが、見ているうちに美しいに変わってきました(;^_^

モナデニウムの原産地はケニア、タンザニア、ジンバブエなどのアフリカ東部から南部にかけて生息していることは分っていますが、サイケデリックに関しては情報量が少なく原産地は特定できませんでした。(宿題とさせて頂き、分かれば追記したいと思います)

気候は、高温多湿の熱帯気候で、雨季と乾季があり年間を通して気温の変化はそれほどないが、朝夕の寒暖差さがあります。

育てる場合、なるべく原産地に似たような環境が良いのは言うまでもありませんが、育てていくうちに植物も環境に少しづつ合わせてくれるように感じています。

植物も環境に適応しないと生きていけないし、子孫を残せないですからね。

挿し木で芋(塊根)を作る

幹をカットして挿し木したら約1年ほどで芋(塊根ができます)

挿し木でも芋(塊根)ができます

挿し木でも芋(塊根)ができます

年数がたてばなかなか立派な芋(塊根)に成長し、観賞価値も上がります。

根上がりに植えて盆栽風に鑑賞して楽しむ

好みの鉢に根上がりに植えて盆栽風に楽しむ

好みの鉢に根上がりに植えて盆栽風に楽しむ

好みの鉢に根上がり(根の一部が土の上に出ている状態)で植えたら、盆栽風に楽しめます。

鉢を選ぶのも楽しみの一つですね

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モナデニウム サイケデリック・増やし方

モナデニウム サイケデリック・増やし方(挿し木の仕方)

一般的に、増やし方には実生(種から育てる事)挿し木、芯止め(ピンチ)株分け、葉挿し色々ありますが、経験上サイケデリックは挿し木と芯止めが一番簡単で早いです

実生(ミショウ)は一度に沢山増やすことができるのでベストですが、種子が手に入りにくいので自家採種しない限り難しいと思います。

また、根元が肥大して塊根を作るため株分けもほぼやりません。

同じモナデニウム・ルベルムは葉挿しでも芋(塊根)を作るので、サイケデリックでも葉挿しを試してみましたが根が出ずに枯れてしまいました。

葉挿しに関しては効率は悪いですが、できるかどうか確認のため、もう1度トライしてみたいと思っています。

という事で、サイケデリックの増やし方の最適な方法「挿し木の仕方」を下記では説明したいと思います。

手順①最初に株全体を見てどこをカットするか見当を付けます

あらかじめ、カットするヵ所の目安を付けます

あらかじめ、カットするヵ所の目安を付けます

昨年出た枝や昨年の夏から成長始めた境目を目安にカットするヵ所の見当を付けます。

あまりこだわらなくても、上記の画像以外のカ所でカットしても大丈夫です。

逆にカットせず残すカ所も記しておきます。

カットせず残すカ所

カットせず残すカ所

左の画像は新芽が出始めているので、この茎(枝)はカットせずにこのまま成長させます。

右の画像も同じく根元の方から新芽が出ているのでカットせずに残して成長させます。

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手順②清潔なハサミorカッターでカットする

ハサミorカッターでカットした後樹液を拭きます

ハサミorカッターでカットした後樹液を拭きます

カットするヵ所の見当を付けたら、清潔なハサミorカッターで茎(枝)をカットします。

樹液には毒があるので、カットする際手袋で手を保護しゴーグルやサングラスなどで目を守ります。

カットしたしたら切り口からゴム状の白い樹液が出るのでティッシュで拭きとります。

根元の部分も同様にティッシュで拭きとります

カットした挿し木に茎(枝)を挿し穂と言います。

手順④直接日の当たらない場所で3日~5日ほど切り口を乾かす

挿し穂と根元の部分どちらも直接日の当たらない場所に置き3日~5日程切り口を乾かします。

切り口がカサブタ状になりました

切り口がカサブタ状になりました

カットしてから3日目、切り口がカサブタ状になりました。

これくらい乾燥すれば十分なので挿し木するることができます。

手順⑤挿し木用の土を準備する

多肉用の水はけのよい土に緩効性肥料を適量混ぜ込みます

多肉用の水はけのよい土に緩効性肥料を適量混ぜ込みます

挿し木用に水はけのよい土を用意します。

元肥として緩効性肥料のマグアンプkを適量あらかじめ混ぜ込んでおきます。

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手順⑥スリット鉢に土を入れ挿し穂を挿したら根元を軽く押さえる

土(乾いた)の準備ができたら挿し穂の大きさに合ったスリット鉢に土を入れた後、割りばしやピンセットなどで穴をあけ、挿し木します。(安定するように根元を軽く押さえます)

挿し木した後根元を軽く押さえて安定させます

挿し木した後根元を軽く押さえて安定させます

手順⑦挿し木後の管理

挿し木した後、やはり直接日光の当たらない場所に置きます。

メネデールを適量入れた水を軽く掛けます

メネデールを適量入れた水を軽く掛けます

メネデール(植物の活力剤)を適量入れた水を挿し穂と土が絡む程度にサッと軽く掛けます。

土が乾いたら水をやるを何度か繰り返します。

時期や環境にもよりますが、3週間~1ヵ月で根が出てきます。

根が確認出来たら、徐々に日向へ移動し通常通り管理します。

今年の夏は高温が続いたので、個人的に発根が早くなりそうな気がしたので発根剤は使用しませんでした。(発根剤を使っても良いと思います)

挿し木の仕方、使用した道具、発根剤の使い方などは下記の記事に詳しく書いてあるので合わせてみて頂きたいと思います。

 

まとめ

今回の記事ではモナデニウム・サイケデリックの特徴と増やし方をまとめました。

サイケデリックの特徴では独特な花、サイケな茎の模様、挿し木でも芋(塊根)を作る、盆栽風に根上がりで植えて鑑賞を楽しむなど、改めてサイケデリックの魅力が伝わったかと思います。

サイケデリックを知らなかった方に関しては興味を持っていただけたのではないでしょうか?私もモナデニウム愛を再認識し、まだ持っていない品種は収集したいなと改めて思いました。

また、増やし方は「挿し木と芯止め」が一番簡単で早い事、そして挿し木の仕方の「手順」を写真を交えながら書きました。

参考にしていただければ幸いです。

「綴化したラクテア・ホワイトゴーストを挿し木で増やしてみました」と被るところもありますが、より詳しく書いてあるので合わせて読んでほしいと思います。

  enjoy

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