ユーフォルビア噴火竜(ビグエリー)を実生で育ててみた体験記!自家受粉で付いた種を採取して実生で育てる方法公開!

実生の仕方

ユーフォルビア・噴火竜(ビグエリー)を実生で育ててみました

噴火竜(ビグエリー)の原産地はアフリカ大陸の南東沖にあるマダガスカルです。

学名は「Euphorbia viguieri」ですが個人的に噴火竜の方か馴染みがあるので、以下(噴火竜)で書きたいと思います。

5年前から育てていますが、自家受粉でよく種が付き、育てやすい印象です。

自然交配で種が付きました

自然交配で種が付きました

花は暖かくなり始めた4月~5月頃に花も咲きますが、花が終わると自家受粉で種を付けてくれます。

今回は自家受粉で付いた種を採取して実生で育ててみました。

種蒔きをし、新聞紙をフワッと掛けたところです。

種蒔きをし、新聞紙をフワッと掛けたところです。

採れたばかりの種を蒔いて遮光と乾燥を防ぐために新聞紙をフワッと掛け、腰水(鉢底に水を張って水分を吸わせること)をし、直接日が当たらない場所で発芽するのを待ちます。

播種から約2日~3日で発芽しました

播種から約2日~3日で発芽しました

採り蒔き(採取した種子をそのまますぐ蒔くこと)なので発芽率がよく、播種して2日~3日で発芽しました。

芽が出そろうまでばらつきがありますが、出そろったと思ったら腰水から鉢を上げます。

そして土が乾いたらまた腰水をし、それを何度か繰り返します。(本葉が出るまで)

播種から約2週間で本葉が出ました

播種から約2週間で本葉が出ました

夏型種なので成長も早いように感じます。

本葉がでたら腰水を止めます

本葉が出たので徐々に明るい場所へ移動します

本葉が出たので徐々に明るい場所へ移動します

本葉が出たので徐々に日当たりの良い場所へ移動します。

明るい日差しに慣れて幹もたくましくなってきたのでそろそろ鉢上げします。

鉢上げとは、苗床から鉢に移植することです。
種蒔き用土には普通肥料効果が30日~40日程度のものがほとんどです。
そして本葉が出始めると苗同士が込み合ってくるので葉にさえぎられて日当たりが悪くなり幹が日照不足で徒長しヒョロヒョロになってしまう事があります。
そういった理由からタイミングよく鉢上げするとこれからの成長も良くなります。
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鉢上げ前に準備した道具と材料

下記は鉢上げ前に準備した道具と材料を写真と共に表にまとめてみました。
道具と材料写真用途
土とスコップ苗を植える時に使います
マグアンプK(暖効肥料)苗の生育をよくするために (元肥)として使います
苗を植える時に使います
割り箸orピンセット土に穴をあける時に使います
トレー苗が固定されて持ち運びにあると便利です。
土は水はけがいい様に、赤玉の小粒、鹿沼の細粒、軽石細粒、燻炭(クンタン)培養土を植物によって少し比率を変えて混ぜ合わせて使っています。
(土の配合については別の記事でまとめて書きたいと思います)
マグアンプKは元肥として使います。
肥料効果が1年と長いのと、肥料焼けを起こさないので鉢上げや植え替えの時には必ず入れていま
す。
鉢は何でも構いませんが、噴火竜は大きく成長するので毎年植え替えが必要です。
それで、コストの安いビニールポットを利用しています。
ある程度大きくなったら見栄えの良い好みの鉢に植えても良いのではと思います。

鉢上げからの成長記録

6センチポットに鉢上げしました

6センチポットに鉢上げしました

鉢上げが終了しました。

狭いところから解放されてのびのびしているようです(^^)/

葉も幹も成長しました

葉も幹も成長しました

鉢上げ後、順調に葉も幹も成長しました。

葉の中央部分が赤くなり葉脈も美しい品種です。

親株(中央)と比較して

親株(中央)と比較して

親株(中央)と比較して、まだ小さいですが噴火竜らしさが出てきました。

噴火竜は、夏型種なので気温が下がってくる秋ごろから落葉し、冬は休眠します。

地域や環境によって冬の管理の仕方はそれぞれだと思いますが、気温5℃を目安にして室内に取り込むとよいようです。

マリリン地方(沖縄県)では一番寒い時でも10度前後なので、年中屋外で育てても大丈夫ですが、(梅雨の長雨を除いて)やはり落葉するので冬の水やりの回数は減らします。
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番外編(自然発芽苗)

地植えの噴火竜

地植えの噴火竜

種がはじけ飛んで勝手に棚の下で芽を出し成長した噴火竜の株ですが、私が種を採取して蒔いた時と同じ株からの種による発芽だと思われます。

背丈はまだ親株に及びませんが、太さは親株以上で同時期の実生苗の3倍以上の大きさはあります。

並べて比較すればよかったのですが、残念ながら単株だけの写真となりました。

でも、並べなくても大きさはお分かりいただけると思います。

棚の下で日当たりも良くないのに、恐るべし地植え効果。

葉が大きいのは日照不足のため、光を集めるためなんでしょうね。

以上、ユーフォルビア・ビグエリー(噴火竜)の実生観察記録でした。

enjoy

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