ヒルデウィンテラ・カラデモノニス別名(猿のしっぽ)を挿し木で増やしてみました
サボテン科アポロカクタス属であるヒルデウィンテラ・カラデモノニスの原産地は南アメリカ(ボリビア・アルゼンチン)北アメリカ(メキシコ)とされています。
紐サボテン・「ヒルデウィンテラ・カラデモノニス」舌を噛みそうな長ったらしい名前ですが、別名(猿のしっぽ)とか(猫のしっぽ)と呼ばれています。
見た目が動物のしっぽのようなのサボテンなのでこのようなニックネームが付いたのも頷けます。
主に挿し木で増やしますが、小さいうちはなんてことない紐サボテンですが、年数を経て大株に成長し、白い毛に覆われて長く伸びた草姿はカッコイイの一言で、サボテンマニアならずとも魅了されること請け合いです。
今回はこの魅力的なヒルデウィンテラ・カラデモノニスを挿し木で増やしてみました。
この大株からカットして挿し穂を準備します。
左は沢山の茎をカットしたため、少しみすぼらしくなってしまいましたがまた新しい茎が出るので大丈夫です。
右の画像はカットで準備した沢山の挿し穂です。
新しい茎程毛が白く奇麗ですが、年収が経つとともに黄金色や茶色に変化していきます。
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ヒルデウィンテラ・カラデモノニス別名(猿のしっぽ)の挿し木に必要な道具
道具名 | 写真 | 用途 |
手袋(ゴムが塗られた物や、皮でできた棘を通さないタイプ) | 鋭くはありませんが棘があるので刺さらないようにします | |
清潔なハサミorナイフ | 茎をカットする時に使います | |
土とスコップ | 挿し木する時に使います | |
緩効性肥料 | 元肥としてあらかじめ土に混ぜこみますこみます | |
鉢 | 挿し木する時に使います | |
ピンセットor割りばし | 土に穴をあけるのにあると便利です
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【実践】ヒルデウィンテラ・カラデモノニスの挿し木の手順
手順①カットする茎を選ぶ
夏成長型で、土や肥料、気候などの環境の違いにもよると思いますが、伸び始めると成長が早くひと夏で10cm~15cm程伸びます。
右の画像のように、年季が入り古株になると茎も太く硬くなり、さらに毛も長く伸びます。
古株でも挿し木できないことはないのですが、挿し木には左の若すぎず古すぎずといった茎を使いたいと思います。
理由は、古株は太くて毛も長くゴワゴワしているのでカットしづらい、カットした後乾燥に時間がかかる、古株なので勿体ない、また色が茶色っぽくなっていて見た目が悪い等によります。
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手順②カットするヵ所はここ
茎の付け根から5~6cmほどのところからカットします。
残った茎が土に付かずに鉢の縁に乗っかるようにすると切り口の乾燥も早く清潔で雑菌が付きにくいからです。
手順③カットした茎をさらに数本にカットします
カットの目安はおおよそ10cm程ですが、上の写真のハサミが指しているカ所から毛並みが変わっているのがお分かりになるでしょうか?そこは冬に成長が止まり生育期である夏に伸び始めた茎の境目です。
その成長の境目は若干くびれ(毛並みと太さが微妙に違う)はカットしやすいので、そこをを見つけてカットしても良いでしょう。
同じ場所で同じように世話していても、その年の気候変動(暑さや台風など)またストレスのかかり具合で、ひと夏で成長する度合いが毎年変わるのは不思議ですね。
成長の境目を見つけて、上の画像のように1本の茎を6本にカットしました。
一番右の古株が7cmで一番左の長い方が13cmでした。
ひと夏の成長比べです。
新聞紙にマジックで上って書いてあるのは、カットした挿し穂の上下を間違わないためですが、ヒルデウィンテラコラデモノニスは毛並みを見ればどこが根元かすぐ分かります。
今回上と書いてあるのは紛らわしいですが、根元の方です。(ハンギングの上のカ所だったので)
自分なりに分かれば文字や↑などで区別すればよいと思います
最初の頃、根元の方を上にして挿し木し失敗したことが何度もあります
ヒルデウィンテラ・カラデモノニスはある程度は自立しますが、成長とともに茎が自立できずに垂れ下がってきます。
挿し木後、いずれはハンギングするか、高い場所に置いて鑑賞することを意識して鉢選びをしたらよいと思います。
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手順④切り口を乾燥させます
風通しの良い直接日の当たらない場所に置き、切り口を乾燥させます。
地域や天気にもよりますが、3日~7日で乾きます。
左の画像はカットしたばかりなので、切り口が緑色をしています。
右はカットから5日経ち切り口がカサブタ状に乾燥しているので、もう挿し木しても腐れる心配はなく大丈夫です。
手順⑤乾いた土に安定するように挿し木する
乾いた土に挿し穂が倒れないように2cm程土に埋めて挿し木し、安定するよう根元の方を軽く指で押さえます。
ピンセットや割りばしなどを使うと穴をあける時便利です。
挿し木した日付を名札に書いて挿しておくと後で忘備録として役立ちます。
手順⑥発根まで直接日光が当たらない場所で管理します
その後直接日の当たらない場所へ移動し、土と挿し穂が馴染む程度に軽く水やりをします。
土が乾いたら水をやるを何度か繰り返します。
時期や環境にもよりますが、1ヵ月~2ヵ月で根が出てきます。
根が確認出来たら、徐々に日向へ移動し通常通り管理します。
これでヒルデウィンテラ・カラデモノニスの挿し木は終了です
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【追記】ヒルデウィンテラ・カラデモノニス、挿し木その後
他の挿し穂からの競うように次々新しい茎が出てきました。
少し細い茎もあるので、日光が足りているか?徒長させないように気を付けたいと思います。
雑貨とも相性の良いヒルデウィンテラ・カラデモノニスの魅力
私は雑貨が好きなので、雑貨と一緒に高い場所に置いて鑑賞しています。
自己満足かもしれませんが、ヒルデウィンテラ・カラデモノニスは雑貨ととても相性がよく映えると思います。
ヒルデウィンテラ・カラデモノニスは育てやすく増やしやすいので初心者にもお勧めのサボテンです。
発根剤ルートンを使った挿し木の仕方は下記のブログに詳しく書いてあるので参考にしてください。
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