最近「ユーフォルビア・マハラジャ」で流通しているラクテア、キリン角に接ぎ木された株をよく見かけます。
扇型に綴化した株姿は美しく観賞価値が高いと思います。
今回挿し木に使う我が家の古株は扇どころか岩のようにゴツゴツと綴化した株です。
手に入れてから10年以上経つのでかなり大きくなっていますが、すでに何度も挿し木しています。
今回は綴化したユーフォルビア・ラクテア ホワイトゴーストの
挿し木が成功して増やすことができましたので、私がやった方法をご紹介したいと思います。
綴化したユーフォルビア・ラクテア ホワイトゴーストの挿し木に必要な道具と材料
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綴化したユーフォルビア・ラクテア ホワイトゴーストの挿し木の手順
- 株全体を見てどこをカットするかをあらかじめ決める
- カッターの刃をライターの火であぶり殺菌する
- 挿し木する枝をカットする
- カットした枝の切り口の樹液を洗い流す
- 濡れたヵ所をティッシュで拭き3日~5日乾かす
- 切り口にルートン(発根促進剤)を塗る
- 乾いた土に、安定するように挿し木する
- 軽く水やりし、直接日光が当たらない場所で管理する
手順①株全体を見てどこをカットするかをあらかじめ決める
株全体を見てどこをカットするか、あらかじめ検討を付けておきます。
また、なるべく新しく成長した枝(部分)が良いでしょう。
☆全体からはみ出てバランスが悪い枝
☆先祖返り(綴化する前の本来の草姿)した枝
☆なるべく切り口が小さくて済みそうな枝
☆切り口がなるべく目立たない枝
☆枝がぶつかり合って窮屈そうな枝
以上の事を考慮して決めますが、大まかでも構いません。
成長とともに切り口を隠すように目立たなくなるからです。
全体からはみ出てバランスが悪い枝の例
先祖返り(綴化する前の本来の草姿)した枝の例
なるべく切り口が小さくて済みそうな枝
切り口がなるべく目立たない枝
枝がぶつかり合って窮屈そうな枝
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手順②カッターの刃をライターの火であぶり殺菌する
切り口から雑菌が入ると腐ってしまうことがあるので、カットに使うカッターやナイフはライターの火であぶり殺菌してから使います。
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手順③挿し木する枝をカットする
ユーフォルビア・ラクテア ホワイトゴーストの挿し木をする枝の選定は、全体を見て、はみ出てバランスの悪い部分をカットします。
その他では、先祖返りした(綴化していない)枝を赤い線からカットしていきます。
綴化した状態を保ちたいなら早めにカットしましょう。
ゴツゴツ感が好きな方はそのままで、その辺は好みですね(^^;
カットする前に目と手を保護します。
ユーフォルビアは切り口から粘着性の白い毒性のある樹液が出ます。
これくらいの大きさがあると勢いよく樹液が出るので、直接手に触れたり目に入らないように注意しましょう。
樹液は直接手に触れると、カブれる場合もあるので手袋を着けます。
綴化したラクテアホワイトゴーストは棘があるので、棘を通さないゴムが塗られている手袋をお勧めします。
そして目に入らないようにゴーグルをします。
隙間がないのでゴーグルの方が安全ですが、私はサングラスで代用しています。
清潔なカッターやナイフで、なるべく切り口が小さくなるようにカットします。
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手順④カットした枝の切り口の樹液を洗い流す
まだ樹液が付いた状態なので水道水で洗い流します。
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手順⑤濡れた部分をティッシュで拭き3日~5日ほど乾かす
切り口をティッシュで拭き放置し3日目、乾燥してカサブタ状になっています。
手順⑥切り口にルートン(発根促進剤)を塗る
今回切り口がデコボコで塗りにくかったので、ルートンに水を少し加えて練って綿棒で塗りました。
切り口にルートンを塗りました。
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手順⑦乾いた土に安定するように挿し木する
ピンセットや割りばしを使って穴をあけると作業がスムーズにできます。
それぞれの大きさにあった鉢に挿し木します。
手順⑧軽く水やりして直接日光が当たらない場所で管理する
土とカット苗が馴染む程度に軽く水やりし、直接日光が当たらない場所で管理します。
土が乾いたら水をやるを何度か繰り返します。
時期や環境にもよりますが、1ヵ月~2ヵ月で根が出てきます。
根が確認出来たら、徐々に日向へ移動し通常通り管理します。
これで綴化したユーフォルビア・ラクテア ホワイトゴーストの挿し木は終了です。
真上から見ても新芽がピンクで美しい綴化したラクテア ホワイトゴーストです。
観賞価値の視点から接ぎ木しても面白いかもしれませんね。
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