ユーフォルビア・ローデシアを【挿し木と芯止めで】増やす無限ループ

芯止め(胴切り)で増やす
ユーフォルビア コンフィナリス ローデシア (ローデシカ)
Euphorbia confinalis ssp. rhodesia (rhodesica) 和名では白雲鸞岳(ハクウンランガク)

コンフィナリス ローデシア(以下ローデシア)はアフリカ南部に位置するジンバブエという国が    原産地です。

模様がとても美しいユーフォルビアで、柱状ユーフォルビアの最高峰ともいわれています。

流通が少なく人気の高い品種なので、手に入れたらぜひ増やしたいですよね。

今回、その美しいローデシアを挿し木と芯止めで多肉農家さんなみに増やしたのでその経過をまとめました
芯止めとは、樹幹の先端まで伸びた伸張力の強い幹や枝の先端を切り、それ以上伸びないようにする事
先端を切られる事でそこから上に伸びる力は止まり脇から伸びる芽や枝葉が充実するようになる(ガーデン用語集より引用)
ちなみに芯止めと同じ意味で、摘心(テキシン)、(ピンチ)とも言います。
また、ニュアンスは違いますが胴切りも同じ意味(用途)で使われる場合があります
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【挿し木】観察の前に復習もかねて、挿し木のためのカットの仕方      

観察の記事の前に復習もかねて挿し木のカットの仕方を記しておきたいと思います。

ここからは「綴化したユーフォルビア・ラクテア ホワイトゴースト挿し木の仕方」とだぶる説明もありますが、復習もかねてお付き合いください。

挿し木の仕方・ローデシアを芯止め(カット)する

購入して約1年、大きく成長したので芯止めして増やすことにしました

購入して約1年、昨年の夏に成長した画像矢印のくびれを確認

画像点線の場所からカットして芯止めします。

画像点線の場所からカットして芯止めします。

まず芯止めする場所を決めます。

柱状ではありますが、よく見ると上の画像の矢印が指しているクビれた場所があります。

そこは昨年の夏に成長し始めた場所なのでここから芯止め(カット)します。

スパッと切れるように、殺菌効果もかねて必ず研ぎ石で研いでいます

スパッと切れるように、殺菌効果もかねて必ず研ぎ石で研いでいます

植物をカットする前にスパッと切れるように、殺菌効果もかねて必ず研ぎ石で研いでいます。
煉瓦を枕にして、新聞紙てクッションを作ります

煉瓦を枕にして、新聞紙てクッションを作ります

(カッターorナイフ、小刀などご自分が使いやすいものを使います)
下の煉瓦と同化して見ずらいですが、同じ煉瓦を枕にして土こぼれが無いように斜めに傾けます。
棘があって痛いのでケガをしないためと、毒性があるため直接樹液に触れないため、手袋をして左側(成長点部分)を片手で支えて、片方の手でなるべく一度で切れるようにスパッとカットします。

カットした後、挿し木に使う上の部分は水道水で樹液を洗い流すかティッシュで拭きます。

土に植わっている下の方はティッシュで樹液を拭きとります(下の画像参考にしてください)

白い樹液には毒があるので直接触れないようにしましょう

白い樹液には毒があるので直接触れないようにしましょう

ここからの作業は別の記事「綴化したユーフォルビア・ラクテア ホワイトゴーストの挿し木の仕方」に準じますが、大事なことなのでここでも記しておきたいと思います。
ユーフォルビアの樹液には毒がありかぶれることもあるので(棘でけがをしないためにも)ゴムが塗られた手袋をはめます。
そして樹液が目に入るのを防ぐためゴーグルやサングラスなどで目を保護します

樹液は傷口を保護する役割があるため
そのままにしておくと切り口の乾燥も遅くなるし
新芽が出るのも遅くなるので、必ず洗うか拭くようにします

カットした後は挿し木します。
挿し木の仕方は以下の「綴化したユーフォルビア・ラクテア ホワイトゴースト挿し木の仕方」を
参考にしてください(ここでは芯止めしたその後の経緯をまとめたので割合させて頂きます)
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【観察1】以前芯止めで増やした3本の株を使い、さらに増やしてみた

【観察1】以前芯止めで増やした3本の株を使い、さらに増やしてみた

繁殖のためこの3本の株を芯止めします

繁殖のためこの3本の株を芯止めします

芯止め(カット)する場所を決めたら、清潔なカッターorナイフでスパッと切ります。

切り口の樹液をティッシュで拭きとります

切り口の樹液をティッシュで拭きとります

3本のローデシアの芯止めが終わった後、直接日光が当たらない、また雨に濡れない場所において切り口をしっかり乾燥させます。

カットした上の挿し木に使う部分は3日~5日程切り口を乾燥させたのち挿し木します。

切り口がしっかり乾燥したら通常通り日当たりの良い場所に移して管理します。

特に根元に近い部分はしっかり乾かします。
しっかり乾いていない状態で水やりや雨などで切り口が濡れると、腐ってしまう場合があるからです。

ここからは芯止めでどのくらい増やせるか(芯止めした後の経過)を見て頂きたいと思います

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【観察2】芯止めした下の根に近い部分はその後、どうなったか?

ローデシア、芯止めして2カ月後

ローデシア、芯止めして2カ月後

夏成長型の柱状ユーフォルビアの成長はとてもはやいです。

芯止めして1ケ月も経たないうちに(下の根に近い部分から)新芽を出し、約2カ月後には維管束と思われる角からさらに3つの新芽が出て、1本の株から合計4つの新芽が出ました。

(この新芽がもう少し成長したらカットして挿し木し増やしていきます)

ローデシアの新芽が7cmほどに成長

ローデシアの新芽が7cmほどに成長

新芽は順調に成長し、画像矢印の指している一番大きな株で7cmほどになりました。              カットしても良いサイズですが、他の3本はまだ早そうなのでもう少し待つことにします。

ローデシア芯止めしてから3カ月後

ローデシア芯止めしてから3カ月後

芯止めした3本のローデシアは約3ヶ月でここまで成長しました。

カットするのにちょうど良い大きさです(右の株は写真撮る前にカットしてしまいました)💦

面白いことにサボテンでいうところの維管束部分のようなカ所(ユーフォルビアも維管束でよいのでしょうか?)柱状の6角や4角の角から新芽が出ています。中央の株は4角形なので新芽の数も2本と少ないです。

ローデシアの新芽を4本カットしました

ローデシアの新芽を4本カットしました

繁殖のため、芯止めして出てきた新芽(枝)をさらにカットして挿し木します。

芯止めした時と同様カットする際に毒のある白い樹液が出るので、手袋とゴーグルorサングラス、 なるべくマスクもして清潔なカッターかナイフでカットします。

大きさはバラバラですが、大きいもので20cm小さいもので7cmほどの株を合わせて10本カットしました。

元は3本の芯止めから10本のカットなので予想以上の成果です

3本ローデシアの株を芯止めした後、新しく出た枝10本をカットし挿し木しました。

もはや無限ループですw

さて、芯止めした上の部分はどうなったでしょうか?見てみたいと思います。

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【観察3】芯止めし、挿し木した上の部分はどうなったか?

約3カ月でかなり成長しました。右の大きい方で50cmあります。

(コーヒー缶は大きさの比較のために置いています。)

3本の内1本は外で地植えをしました。(鉢植えと地植えの成長の違いを観察するためです)

鉢植え株と大きさを比較するために地植えしたローデシア

鉢植え株と大きさを比較するために地植えしたローデシア

地植えの方も順調に成長しています。

【観察4】カットした根に近い部分から2度目の新しい株が出た

それから翌年の夏

新しく出た枝をカットした後の翌年の成長期の夏にまた回目の新しい枝が出ました。

上の3枚の画像は芯止めした後2回目の枝が出た時の物です。

2回目の新しい枝が出ました

2回目の新しい枝が出ました

面白いことに2回目の枝も、1回目と同じ角から出てきました。

ずっと同じような写真なので分かりにくいと思うので、写真を時系列でまとめてみました。

時系列でまとめてみました。①芯止めする株3本②芯止めした後新しい枝が③新しい枝をカットした④二回目の新しい枝

時系列でまとめてみました。①芯止めする株3本②芯止めした後新しい枝が③新しい枝をカットした④二回目の新しい枝

画像①繁殖のため芯止めに使った株です。

画像②芯止め(カット)した後、新しい枝が出ました。

画像③新しく出た枝を10本カットしました(その後挿し木)

画像④カットした後、2回目の新しい枝が出ました。

初代ローデシア、何回も新芽をカットされても新しい枝を出してくれます

初代ローデシア、何回も新芽をカットされても新しい枝を出してくれます

上の2枚の画像は初代ローデシアです。(この株から何本の株が生まれたことか?)

繁殖のため、何回もカットされて痕がゴツゴツと残っていますが、未だに新しい枝を出してくれる姿に風格さえ感じます。(下の方は木質化が進んできました)

大事なローデシアの親株です。
これからも大切に育てていきたいと思っています。

我が家のローデシアファミリー大集合

我が家のローデシアファミリー大集合

我が家のローデシアファミリー大集合です(^^)/

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まとめ

今回は「ユーフォルビア コンフィナリス ローデシアを増やす 無限ループ」という何とも大げさなタイトルを付けてしまいましたが、育てていると「無限に増やせるなぁ」と感じたので書いてみました。

植物を育てる楽しみは鑑賞、癒しなど色々ありますが、増やすのも楽しみの一つです。

カットして、挿し木して、根が出て、それがまた大きくなり、同じ工程を繰り返す。

失敗もたまにはありますが、無限に楽しめるってわけです(*’ω’*)

今回、ユーフォルビア コンフィナリス ローデシア (ローデシカ)
Euphorbia confinalis ssp. rhodesia (rhodesica) 和名では白雲鸞岳(ハクウンランガク)
柱状ユーフォルビアを芯止めで多肉農家さんなみに増やしたのでその経過をまとめました。
多肉農家さんほどではないにしろ、まぁまぁの数は増やせたので花友に分けたり、物々交換したりでだいぶ減りましたが、楽しんでいます。

enjoy

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