初めての多肉植物、うまく育てるために押さえておきたいポイント!

育て方

私は多肉植物も含めて植物全般が好きなので「植木市」と聞くと都合が付けば遠方でも出かけていきます。最近草花や観葉植物専門の農家さんも多肉植物を取り扱っているのに驚かされます。

それほど人気があるのだと感じています。

そこでこれから多肉植物に興味はあるけど何を選んだらいいのか分からない、購入した後どうすればよいの?という初心者の方のためにぜひ押さえておいてほしい基本的なことをまとめてみました。

初めての多肉植物選び方

まず自分の「奇麗だなぁ」「カッコイイ」と感じた好みのタイプの苗を選んだら良いと思います。

選んだあとはお店の方に育て方を聞きましょう。

100均やHC(ホームセンター)などで購入した場合、専門的知識を持っている方がいないこともあるので、そのその時は自分でスマホ(Google先生)や本などを利用してリサーチします。
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属名と名前を調べる

①選んだ苗(名札は付いていると思うので)の属名を調べます。

例えば ベンケイソウ科・エケベリア属・七福神といった具合ですが、最初はエケベリア・七福神だけでも覚えておきましょう。

色々調べる時に役に立ちます。

原産地(どんな場所か)を調べる

②選んだ苗の原産地を調べます。

例えばセンペルビウムの原産地は(ヨーロッパの高山地帯)です。

センペルビウムは亜熱帯地方の沖縄県では一般的にうまく育てても3年が限度だと言われていて、今のところ育てる事ができません。

私は多肉植物にハマり始めの頃、原産地と自分の住んでいる気候がかけ離れすぎていることも知らずに、洋書に載ったセンペルビウムを見て「なんて綺麗なんだろう」と買い集めた結果、夏越しさせることができずに全部枯らしてしまった苦い経験があります。

そんなこともあるので原産地(気候や環境)を知ることはうまく育てるうえで大切なことです。

ヨーロッパの高山地帯

ヨーロッパの高山地帯

上はヨーロッパの高山地帯の写真ですが、山の上に雪が積もっていて見るからに亜熱帯の沖縄県とは気候の差がありすぎと感じます。

ここが原産地の多肉植物は亜熱帯の沖縄で育てるのは難しいであろうことは容易に想像できます。
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成長期がいつ頃なのか調べる

③多肉植物は原産地が違えば、その気候や環境によりそれぞれに生育期があり、春から秋の間に成長する「夏型」、秋から冬の間に成長する「冬型」、春および秋に成長する「春秋型」に分けられます

下記の表に大まかにまとめてみました。

春から秋の間に成長する
【夏型】
秋から冬の間に成長する
【冬型】
春および秋に最長する
【春秋型】
・アガベ・アエオニウム・ハオルチア
・アロエ・リトープス・ガステリア
・パキポデウム・コノフィツム・エケベリア
・カランコエ・オトンナ・セダム
・サンスベリア・オロスタキス・センベルビウム
上記の表は10、000種類以上あると言われている多肉植物のほんの一部だけです。
上記以外でも沢山の品種がありますが、初心者の方にはこのように成長する時期が季節によって違うという事を知っていただきたいと思います。(一般的に多肉植物には夏型とか季節の成長によって分けられていることを知るための簡易な表となっています)

同じ品種でも季節によって落葉したり、休眠したり、花が咲いたり、新芽が出たりと変化するので上手に育てるには、季節に合った育て方を知っておいた方が良いでしょう。

例えば、アエオニウム(代表的なものに黒法師があります)は冬型(秋から冬に成長)で夏には落葉して休眠します。

夏に枯れたと思って捨ててししまった話をよく聞きますが成長期があること(植物のサイクル)を知っているとこういった失敗は防げます。

また、購入する場合もアエオニウムは梅雨が明けたら徐々に落葉して休眠するのでつまらないですよね、冬型であることを事前に知っておくと秋~冬に購入しようとなると思います。

私は多肉植物の成長期を知らなかったため、沢山の失敗をしました

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アエオニウムのような冬型の多肉植物は、夏は涼しい場所に置き、休眠しているので水もほぼ断水に近い状態で育て、風が涼しくなり始めたら新芽が出てくるので徐々に水やりを増やしていきます。

植物の休眠期は肥料は必要ありませんが、成長期には追肥をしたり新しい土に植え替えたりします。

季節によって育て方(手入れ法)も変わるので押さえておきたい重要なポイントです。

上の表に【夏型】アロエがありあります。アロエの多くは夏型ですが、中には冬成長する品種もあります。他にも同種で成長の時期が違うタイプがあるので補足しておきたいと思います。

 

上記の3つのポイントを知ることにより、自分の住む地域の気候や環境などと植物の原産地と照らし合わせると育て方の難易度がおおよそ分かってきます。ハウスを作ったり、扇風機や暖房器具を使ったり、なるべく原産地に近い環境を作ってあげることがうまく育てるコツであるのは言うまでもありませんが、育てながら分かってくることも沢山あるので、自分なりに色々思考錯誤するのも楽しいものです。

不思議なことですが、比較的水やりの頻度が多いい人、逆に少ない人がいますが、植物も育ててくれる人に合わせてくれるように感じています。というのも彼らも生きて子孫を残そうと必死なんでしょうね。

ちなみに私は水控え過ぎて枯死させてしまうタイプです。

なので、気持ち水やりを増やすように心がけています。

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購入後にやるべきこと

お気に入りの多肉を見つけて購入した後、多肉がビニールポットや見た目が汚れているプラスチック鉢などに植えられていたり、また土が硬くて古かったり状態が悪い場合は植え替えてあげましょう。

プラスチック鉢、素焼き鉢、陶器、リメイク缶等お気に入りがあればそれに植え替えますが、植わっていた鉢と同じ大きさ、又は一回り大きな鉢に植えます。極端に大きな鉢に植えると水加減が難しくなります。

土は市販の多肉植物専用の土、又は水はけのよい自分で赤玉や鹿沼土等を混ぜてブレンドした土を使います。

エケベリアなどは植え替えて2日~3日後に水やりをしますがハオルチアなどは植え替えてすぐに水やりをします。どちらも植え替え後は直接日の当たらない場所で管理し、根が落ち着いたら徐々に光に慣らしていきます。(ハオルチアは直射日光は苦手なので明るい日陰に置きます)どちらも風通しの良い場所が良いでしょう。

購入後の世話で気を付けて頂きたいのが水のやりすぎです。

多肉植物は葉や茎や根などに水分を蓄えているため毎日水やりする必要はありません。

土が乾いてから3日~5日後くらいが基本です。

草花や観葉植物などと同じ頻度で水やりすると水腐れしてしまうので気を付けましょう。

多肉植物沖縄県での育て方雑感

私は高温多湿で亜熱帯の沖縄県で多肉植物を育てていますが、他府県とはかなり気候の違いがあるため、Google先生や本の通りに行かないことが多々あります。

①エケベリアは10月から3月頃までが成長期で一番美しく、冬型として扱っています。

そしてエケベリアの美しさや可愛さは紅葉にあるといっても過言ではありませんが、紅葉が他府県に比べて弱く(虹の玉)などは葉先が色付く程度で真っ赤にならないのがほとんどです。

エケベリア同様、【春秋型】とされている属は沖縄県では冬型として扱っています。

何しろ冬(12月~2月)の平均気温が18℃前後なので他府県での春、秋と同じような気候(環境)だと思います。

利点としては、植え替えはそれぞれの成長に合わせて年中やっています。(できます)

また、5月~10月までは台風による心配があり、台風対策などに追われますが、霜や雪の対策をする必要はありません。

同じ日本でも雪、台風、汐風、etc.育てる環境が違ってきますがなるべく原産地に近い環境を作ってあげることを意識して上手に育てたいものです。

エケベリアはどう頑張っても夏に枯らしてしまうのが出てしまいますが、冬の可愛らしさに負けて懲りもせず毎年購入し育てています(*´ω`*)

私に多肉植物の育て方等を教えてくださった「サボテン先生」と皆に呼ばれていた方がいらっしゃいましたが、この方は最初サボテンを沖縄で育て始めた時(約70年前)に「沖縄県ではサボテンは無理だよ、育たないよ」などと言われたそうですが、ハウス内は機械でなければ運べないほどの大きさの金シャチやアガベ等が生き生きと育っていました。

できないとか、無理だろうと言われたことに挑戦するのも面白いかもしれませんね。

 

この記事を書きながら、自分の失敗を思い出しついつい熱く語ってしまいました。  enjoy

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