エケベリア・七福神を花壇に植えて春夏秋冬の違いを観察してみました

観察記録

エケベリア・七福神を花壇に植えて春夏秋冬の違いを観察してみました

ベンケイソウ科エケベリア属「七福神」はエケベリアマニアならずとも、多くの園芸趣味家さんならご存じの方は多いかもしれません。

原種はセクンダですが、インブリカータとも呼ばれています。

まず、縁起の良い七福神というネーミングが良いですよね。

子株がよく増えるし美しいロゼットを形成するので人気があり、祝い物のプレゼントの寄せ植えにも好んで使われるエケベリアです。

ロゼットとは、放射線状や螺旋(ラセン)状の茎や葉の様子の事です。
バラの花をイメージすると分かりやすいと思います。
そんな美しくて人気のエケベリア・七福神ですが、夏の暑さと湿度の高さに弱いので、夏にダメにしたという話をよく聞きます。

今回は実験も兼ねて家の玄関横の花壇に植えて1年(春夏秋冬)を通して観察してみることにしました。

徒長気味の七福神

徒長気味の七福神、これを植えます

注文して届いたのは残念ながら徒長している苗でしたが、気温が下がると締まってくるだろうと見込んで5本植えることにしました。

2020年10月27日撮影(秋)

85×40cmの花壇に植えたエケベリア

85×40cmの花壇にエケベリア・七福神を植えました

土の入る部分85cm×40cmの花壇に七福神を5本植えました。

深さは約50cmです。

決していい苗とは言えないですが、奥の方にはバランスをとって背の高くなりそうなユーフォルビア、すぐ後ろにはカランコエ・月兎耳(ツキトジ)を植え、エケベリアは他に2種類と挿し色に黄色のセダムを植えました。

ユーフォルビア、カランコエ・月兎耳(ツキトジ)、エケベリア、黄色のセダムを植えた花壇の様子

ユーフォルビア、カランコエ・月兎耳(ツキトジ)、エケベリア・七福神、黄色のセダムを植えた花壇

後日、スペースが開きすぎだと思ったので、もう1本追加して合計6本の七福神を植えました。

スポンサーリンク


冬場の管理方法

エケベリアは秋から冬にかけて生育が旺盛になってきます。

夏に比較して徐々に水やりの回数を増やします。

10月に植えた時にマグアンプを土に混ぜているので、特に追肥はしません。

特に手を掛けなくても、涼しくなった季節が育ててくれるといっても過言ではありません。

合計6本の七福神を植えた花壇の様子

1本追加して合計6本の七福神を植えました

花壇の土は、普段使っている多肉用の自分でブレンドした土を使っています。

赤玉2に対して鹿沼の細粒1に燻炭とパーライト少し(土の量に対してそれぞれ5パーセントくらい)それと化学肥料のマグアンプKを適宜、底の方は水はけがいいように鉢底石を多めに入れました。

植えてから3か月経過したエケベリアの様子

植えてから3か月経過したエケベリア・七福神の様子(2021年1月10日)

2021年1月10日撮影(冬)の写真です。
植えてから3か月経過したエケベリアの様子

植えてから3か月経過したエケベリア 七福神から子株も出てきました

10月に苗を植えてから3カ月足らずでここまで成長しました。

大きく成長した七福神、下の方から子株が顔を出しています。

紅葉はまだのようです。

植えた時の状態と比較するとかなり大きく奇麗になりました。

2021年2月16日撮影。大きさMaxです。よくここまで育ちました。
4ヵ月が経過したエケベリア

4ヵ月が経過したエケベリア 七福神

あまり紅葉していないので、マグアンプKがやや多すぎたかもしれませんが、美しさよりも大きく育てて暑い夏を乗り切ることを重視しています。

マリリンが住んでいる場所は冬の寒い時期でも10℃以下になる日はまれなのです。

スポンサーリンク



春の管理

春はエケベリアが一番奇麗に成長する季節です。

土が乾いたら水をタップリやります。

花壇なので地植えに近い状態で移動できないのですが、もう少しお日様に当てて紅葉してほしいところです。

エケベリア

七福神が想像以上に大きくなりお互いにぶつかり合うくらいにまで成長

七福神が想像以上に大きくなりお互いにぶつかり合うくらいになりました。

セダムも殖えて七福神を引き立てているように見えます。

2021年4月27日撮影(春)
ひしゃげていびつになってきたエケベリア

エケベリア七福神がひしゃげていびつになってきました。

葉が重なり合って、その上子株も成長してきたので草姿がいびつになってきました。

エケベリア

エケベリア七福神

2021年5月7日撮影
株同士がぶつかるような大きさになったエケベリア七福神

株同士がぶつかるような大きさになったエケベリア七福神

株同士がぶつかるような大きさになったので、成長の妨げを防ぐ事と、蒸れて病気などにならないようにするため、数本胴切りすることにしました。

2021年5月7日、合計3本胴切り(カット)しました。

エケベリアを3本カット

エケベリアを3本カットしました

これでスッキリ、風通しがよくなります。

カットした苗は挿し木します。

2021年5月28日撮影
カットしてスッキリしたエケベリア七福神

カットしてスッキリしたエケベリア七福神

胴切りしたところから脇芽が出て成長してきていますが、株が少しづつ開いてきているように見えます。

2021年6月25日撮影
2021年6月25日に撮影したエケベリア七福神

2021年6月25日に撮影したエケベリア七福神

台風の影響で多少ダメージを受けたが大丈夫そうです。

スポンサーリンク



夏場に気をつけたいこと

エケベリアにとって夏は成長が止まってしまう(休眠)ので水はそんなに必要としません。

曇りの日の夕方に、月に1回~2回程度タップリではなくサっとかけています。

直射日光は日焼け(葉が焼けてしまう)を起こすので遮光します。

2021年7月28日撮影(夏)
胴切りした株元が腐ってしまったエケベリア七福神

胴切りした株元が腐ってしまったエケベリア七福神2021年7月28日撮影(夏)

夏真っ盛り、胴切りした株元が腐ってしまいました。

2021年9月15日撮影(残暑)
2021年9月15日撮影したエケベリアの株

2021年9月15日撮影(残暑)後方に植えた七福神の株が3本腐って枯れてしまいました。

後方に植えた株が計3本腐って枯れてしまいました。

同じように手入れをしているのに前方に植えた株は元気なのになぜだろう?

風通しと日当たりに原因がありそうです。

エケベリア

七福神、植わっている場所がわずか数センチの差で苗に違いが・・・

6本植えて枯れた苗3本、残った苗3本でした。(夏越しできた株50%)

2021年10月28日(秋):撮影
ほんのりピンクに色づいたエケベリア

ほんのりピンクに色づいたエケベリア

前方でよく光が当たる場所の苗、しまってほんのりピンク色して綺麗です。

ほんのりピンクに色づいたエケベリア

前方苗に比べて締りが悪く紅葉もいまいちのエケベリア七福神

正面より右後方の苗、元気ですが前方苗に比べてしまっていないし色も付いていません。
違いは一目瞭然です。

植わっている場所がわずか数センチの違いで枯れてしまった苗と、夏越しして子株も殖やし元気な苗に分かれました。

スポンサーリンク


まとめ

花壇に七福神を植えて1年が経ちました。

この花壇に植えた七福神に関しては日当たり以外はほぼ同じ条件で育てているのですが、6本植えたうちの3本が夏越して生き残りました。

夏を超すにも、美しくなるのも日当たりが大事だと実感しました。

なお、環境により育ち方や育て方も違うと思うので参考程度にしていただければ幸いです。

以上で七福神の春夏秋冬観察日記を終了します。enjoy

スポンサーリンク


 

コメント

タイトルとURLをコピーしました