あまり知られていないが実は観賞価値の高い多肉植物アロエ10選

観察記録

 

アロエの基本情報

【名前】ススキノキ科アロエ属・アロエベラ

学名:Aloe vera L.var. chinensis Berger and Aloe spp.

【原産地】南アフリカ・マダガスカル・アラビア半島

(砂漠・草原・高地)

【育成型】春から秋(夏型)
【特徴】乾燥に強いので水のあげすぎに注意します。

冬は10℃を目安に明るい室内や霜が当たらない軒下などに移し水やりは減らすか断水します。

(住んでいる地域や環境による)

アロエと言えば最初に思い浮かぶのは、小さい頃火傷のキズや熱さましとして額に塗られたことを思い出す方も多いのではないでしょうか?

我が家でも庭先にバケツ型の大きな鉢に家庭常備薬然としたアロエが植わっていたのを思い出します。

最近はゼリーやヨーグルト等の食べ物に入っていたり、アロエ入りの化粧品も増えています。

アロエは健康に良い万能薬、美容効果も期待できる植物といったイメージです。

そんなアロエですが、実は多肉植物として観賞価値も高いんです。

今回は自分が持っている中で特にお気に入りや観賞価値の高いと思うアロエ10種類選んで紹介したいと思います。

これまで、アロエに興味のなかった方の琴線に触れる株があれば嬉しいです。

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観賞価値の高いアロエ10選

①カスティロニアエ( Aloe castilloniae)

アロエ・カステロニアエ

アロエ・カステロニアエ

グリーンの肌に赤い鋸歯(キョシ)が際立つ、インパクトのある草姿で一目ぼれでした。

葉の裏側にも棘があり、よくしまった状態を維持し、まっすぐ伸びずに曲がって成長していきます。アロエとしてはコンパクトな方ですがとても美しい品種です。

2006年に新種として記載されたまだ比較的新しい品種ですが、やはり人気があるようで現在も高価な値段で取引されています。

②竜山(Aloe brevifolia)

アロエ・竜山

アロエ・竜山

名前のイメージから厳つい草姿を想像してしまいますが、透明感のあるブルーで「ターコイズブルー」と表現されます。直径30cm程にはなりますが、どちらかというと個人的に女性的で上品な印象です。

子株もよく出るので増やしやすいし、棘もありますがそれほど鋭くないので扱いやすいタイプです。

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③フラミンゴ(Aloe ‘Flamingo’)

アロエ・フラミンゴ

アロエ・フラミンゴ

アロエらしからぬフラミンゴのような肌の色と赤いイボイボ(突起)がこれまでのアロエのイメージとかけ離れていたので珍しがられたのか?10年ほど前に流行った記憶があります。

実生で育った苗は個体差も出て面白いので、同じフラミンゴでも数点集めた方もいらっしゃるのではないでしょうか?これからアロエを始める方、まだ持っていない方にはぜひお勧めしたい品種です。

④兜錦(Aloe latifolia)

アロエ・兜錦

アロエ・兜錦

まず、「兜錦」という名前がカッコイイです。学名の「latifolia」は葉の幅が広いことを意味するようで、上の写真私の兜錦も葉の幅は広いのですが、厚みがまだ足りないように感じます。

どうにか厳つい草姿に育てたいと思っています。葉がかなり内側に向かっているので植え替えの時苦労しました。葉の先を傷めないように少し小さめの鉢を選んでどうにか植え替えました。

名前負けしないアロエだと思います。

⑤パパウッディ(Aloe ‘Papawoody’)

アロエ・パパウッディ

アロエ・パパウッディ

色以外の草姿はフラミンゴによく似ていて、独特の美しい青に近い紫色が目を引きます。

色はラベンダースターによく似ていますが、葉の幅は若干パパウッディの方が大きいです。

大きさは中型と言ったところでしょうか、それほど大きくはなりません。

美しく気品があるのでお気に入りのアロエです。

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⑥ヘミンギー(Aloe hemmingii)

 

アロエ・ヘミンギー

アロエ・ヘミンギー

「ザ・アロエ」と呼びたくなるようなアロエらしい葉の模様。

自信に満ちているような神々しささえ感じます。

淡いグリーンと濃いグリーンのコントラストがとにかく美しい。

冬は紅葉で赤茶色に変化します。

⑦ドロテアエ(Aloe dorotheae)

アロエ・ドロテアエ

アロエ・ドロテアエ

冬は紅葉でゆでダコのように真っ赤になりますが、夏には紅葉が抜けて緑色になるので季節によって全く別物かと思うほど違う色のアロエです。

このドロテアエに関しては、いかに赤くするかがアロエマニアに取ってのステイタスだと思っています。(上の写真は冬の紅葉時のものです)

⑧ワイリー コヨーテ(Aloe “Wily Coyote”)

アロエ・ワイリーコヨーテ

アロエ・ワイリーコヨーテ

ケリーグリフィンの交配種の様ですが、もう片方の親は?よく分かりません。

片親であるケリーグリフィンの画像が無いのが残念ですが、ブルーの肌に赤い鋸歯が目立つアロエなので親のいいところを受け継いでいるのでしょう。ネーミングセンスも相まって人気があります。

個人的には大きい苗よりも肥料を極力減らし、水も控えめにスパルタで育てた締まったコンパクトな苗が好みです。

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⑨ゴジラ(Aloe ‘Godzilla’)

アロエ・ゴジラ

アロエ・ゴジラ

一見棘のように見える葉の裏表と縁にある突起したゴツゴツ、(イボイボ)?これがゴツゴツした肌を持つゴジラに似ていることからこの名前が付いたと思われます。

この写真の苗はまだ小さくてゴツゴツ感が弱いですが、成長した成株のゴツゴツした肌を見れば、きっと名前に納得するはずです。

最近はこのタイプの交配種が人気のように感じます。

ゴツゴツが際立ったもの同士を交配して、よりゴツゴツしたハイブリッドを作る、又は手に入れて育てるのがアロエマニアのステイタスになっているのではないでしょうか?こういったタイプはこれまでアロエに興味のなかった人も関心も持つと思います。

また、他の多肉植物は交配種の親の分からない物、はっきりしない物は敬遠されがちで価値も落ちますが、アロエに関しては見たままの草姿優先でゴツゴツ肌や色などのインパクトの強い株が好まれ、名札にhyb(ハイブリッド)としか書かれていなくても人気があります。

⑩テンプラ(Aloe tempura)

実はまだ持っていなくて写真が無かったのですが、どうしても紹介したかったのが、この「アロエ・テンプラ」アロエをメインに育てている友人のインスタro-plantsさんから写真をお借りしてきました。

アロエ・テンプラ

アロエ・テンプラ

最初に実物を見た時に、これまでのアロエのイメージを覆すインパクトの強さにビックリしました。

カッコよくて、個人的にとても手に入れたいアロエですが、かなり高価なのでSNSなどで眺めて満足している状況です。

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番外:専門家や趣味家さんによるアロエhybの面々

友人のコレクションやオリジナルhybアロエのほんの一部を許可を得て紹介しました。

どれもカッコイイですよね、アロエ沼ハマったらやばそう💦

アロエ雑感

アロエは約400種類あるそうなので、もちろん上記の10選以外にも観賞価値の高いアロエが沢山あって中には10mほどに高く成長する種類や成株でも5cm程と大きさもさまざま、ほふく前進して成長するタイプ、トゲトゲしいタイプ色々ありますが、近年は専門家や趣味家さんによる魅力的な株同士の交配が進んで目が離せません。

育てやすい種類が多いので初心者にもおすすめです。

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