【図鑑解説】不思議な花を咲かせるセロペギア10種類!実際に沖縄で育てています。

観察記録

セロペギア属の基本情報

【名 前】キョウチクトウ科セロペギア属
学名:Ceropegia
【原産地】アフリカ
南アジア
オーストラリア
マダガスカル
【生育型】春秋型
【水やり】成長期は週1~2回、秋冬は徐々に減らしていきます
※セロペギアは以前はガガイモ科でしたが、近年キョウチクトウ科に統合されました。

セロペギアはツル状に成長するタイプが多く、壺のような、鳥のくちばしのような、あるいはパラシュートのようなと色々表現される不思議な形態の珍奇な花を咲かせるのが特徴です。

また、花だけでなく幹や茎も変わった形態の物が多くマイナーな印象ですが、マニア心をくすぐる要素を沢山持った多肉植物です。

珍奇な花を咲かせるセロペギアの種類10選

  1. ボッセリ:(Ceropegia bosseri)
  2. レディハート( Ceropegia woodii “Lady Heart”)
  3. アンプリアータ (Ceropegia ampliata)
  4. サンダーソニー (Ceropegia sandesonii)
  5. シモネアエグリーンファーム ( simoneae green form)
  6. ディモルファ (dimorpha)
  7. ペチグナチー(petignatii)
  8. リネアリス (linearis)
  9. キミキオドラ (Cimciodra)
  10. ハートカズラ原種 (woodii)

①ボッセリ:(Ceropegia bosseri)

セロペギア・ボッセリー

セロペギア・ボッセリ

7年~8年ほど前に男性向けのライフスタイル雑誌に「珍奇植物」として取り上げられ一躍有名になった植物の代表格と言っても良いのではないでしょうか?

こんなサビ色で曲がった釘のような植物を私もこの雑誌を通して初めて知りました。

その名はセロペギア・ボッセリです。

長年育てていますが、まだ花は一度も見たことがありません。

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②レディハート( Ceropegia woodii “Lady Heart”)

ハートカズラの斑入り

ハートカズラの斑入り

小さなハート型の形をした葉が可愛らしい最もポピュラーなセロペギアです。

花も小さくて可愛いですが、しっかりセロペギアらしい花の形をしています。

斑が入っていない品種はハートカズラ、斑入りはレディハートと呼ばれています。

③アンプリアータ (Ceropegia ampliata)

セロペギア・アンプリアータ

セロペギア・アンプリアータ

細長い茎を長く伸ばし、申し訳ない程度に小さな葉を付けて、7~8cm程の大きめの珍奇な花を咲かせます。春から秋までずっと咲きますが、毎年秋には満開になります。

成長期の夏には茎が伸びて著しく成長するので行灯仕立(アンドンジタテ)てにしています。

行灯仕立てとは:アサガオやクレマチスなどのつる性の植物の仕立て方の一つ。 数本の支柱に輪がついたフレームなどに植物のつるを誘引し、軽くひもなどで縛りながら、行灯あんどん)のような形に仕立てたもの(園芸用語集より引用)

④サンダーソニー (Ceropegia sandesonii) 

サンダーソニー

サンダーソニー

サンダーソニー、花の形状からパラシュートプランツとかアンブレラフラワーとも呼ばれています。

花はアンプリアータと若干似ていますが、葉が大きいので区別しやすいです。

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⑤シモネアエグリーンファーム ( simoneae green form)

シモネアエグリーンファーム

シモネアエグリーンファーム

左は長く伸びた茎、成長とともに自立できなくなるので、写真のように支柱を立てて支えるか、または口の広い鉢に這わせるように育てる方法もあります。

右はセロペギア独特なシモネアエグリーンファームの花です。

⑥ディモルファ (dimorpha)

ディモルファの茎(左)と花(右)

ディモルファの茎(左)と花(右)

セロペギアの中でもレアな品種であまり市場に出回りません。

(左の写真)幹?茎は武骨で他のセロペギアよりもかなり太く感じますが、大きくなり次第やはり不安定なので支柱を立てて倒れないようにします。

上の方から細いつる状の枝葉が伸びて武骨な茎とは裏腹に華奢で可愛らしい小さな花(写真右)を咲かせます。

⑦ペチグナチー(petignatii)

セロペギア・ペチグナチー

セロペギア・ペチグナチー

ボッセリと区別がつかないほどよく似ていています。

両方とも花をまだ見ていないので、花に違いがあるのかもと期待して育てています。

違いが分かれば追記したいと思います。

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⑧リネアリス (linearis)

リネアリス

リネアリス

①と④の写真は株全体の草姿、②は小さな花、③は芋(塊根)です。

ツル状に伸びるので、行灯仕立てかハンギングで育てるのがよさそうです。

⑨キミキオドラ (Cimciodra)

キミキオドラの茎と花

キミキオドラの茎と花

写真左はキミキオドラの茎、グレーに白っぽいマダラ模様が入り、気味悪い草姿で他のセロペギアに比べて特に芸の無い印象です。

右の写真は花、薄い黄色でガガイモ特有の産毛のような毛が花びらの縁に付いています。

成長期にはグングン伸びて育てやすく挿し木も容易にできます。

⑩ハートカズラ原種 (woodii)

ハートカズラ原種

ハートカズラ原種

ハートカズラの原種です。

ハート型の葉が沢山連なることから別名ラブチェーン又は学名のウッディと呼ばれることもあります。

この品種はレディハートと同じく最もポピュラーで寄せ植えの縁に可愛く垂らしてよく使われます。

種類は10選となりましたが、順不動となっています。

セロペギアは約200種あるらしいのでまだほんの一部という事ですね。

また、上記以外の品種を見つけたら追記していきたいと思います。

enjoy

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